中国語を始めて最初の1年は、リスニングに本当に苦労しました。
中国人の友人たちと話すとき、話の大まかな内容しか、分からない自分がいます。
初心者の私を特に困らせたのは、中国語の「否定型」の聞きとりが難しかったことです。
今のフレーズは「肯定型」なのか、「否定型」なのか、肝心なところが分かりません。
しょうがないから、周りのみんなに合わせてうなずいて、みんなが笑ったので自分も合わせて笑ってみる。
これじゃ、だめだ。
中国語をぼんやりとしか聞き取れない!を早く卒業したい
中国語のリスニング力を、もっともっと伸ばさないと話にならないぞ。
リスニング力の開発にはこれがいい!と聞いて始めたのが「中国語を聴いて、書きとる」です。
「聴いて、書きとる」これは、のちのち中国語のリスニング力を爆発的に成長させるために、どうしても欠かせない基礎訓練です。
注意点を一つ。
書きとり終わるまでは、教科書の本文の該当箇所を見るのは極力やめてください
本文、すなわち書きとりの答えを見てから、書きとりを始めると、本当はその中国語が聴き取れないのに、なんとなく聞こえてる気になってしまうからです。
それでは、肝心のリスニング力の成長には役立ちません。
「聴いて、書きとる」を実践された方でしたら、すぐに思い浮かぶと思いますが、このトレーニング方法は、正直かなりきついです。
ただ、その分確実に成長します。
文字通り、何十回も聴きなおして、たった1行を書きとるその苦労はあなたを裏切りません。
私が、書きとりで苦労した「中国語の否定型」をご紹介します。
例えば、「我对妈妈说,我不想去。」
この文を、ピンイン(中国語のフリガナ)で書くと、「wo dui mama shuo, wo bu xiang qu.」となります。
読み方は、「ウオ ドゥイ ママ シュオ、ウオ ブ シャン チュー」です。
文は直訳すると、「私はママに言います。私、行きたくないわ。」
中国語では、動詞の前に、「不」が加わると、否定の意味に変わります。
この場合ですと、動詞「想去」は「行きたい」の意味で、これに「不」が加わって「不想去」で「行きたくない」になります。
「不」、このたった一言で文の意味が逆になるのですが、「不」は「ブ」と発音し、発音がとても短いので、最初は簡単に聴き逃してしまう事がありました。
「不」を聴き逃すと、「我想去」で「私、行きたいわ」と全く逆の意味になりますよね。
同じ一文を英語で表現すると、「I say to Mama,I don’t want to go.」です。
英語では「don’t」が加わることで、否定の意味になります。
「don’t」は「ドント」ですので、聴き逃しづらい存在感があります。
「ドント」と「ブ」、英語と中国語の、否定型の音の長さの違いが、中国語リスニングを難しくしている一つの要素だと思いました。
これはしんどい、自分にはとっても無理だ!と思わないでくださいね。
最近、同じ教材でもう1度、書きとりしてみました。
何十回も聞かなくても、最初の1回で、書きとり出来ました。
あなたも、絶対に出来るようになります。
中国語のリスニングのときは、発音の短い「否定型」に注意して聞いてみてくださいね
中国語がペラペラになれる勉強法はこちら