
中国は広いので、地方によって味の好みが大幅に異なり、場所によっては地元の味が、日本人の味覚に合わない場合も多いです。
そういう場所で生活していると、地元料理の中で自分が食べたい味を見つけるのも楽ではありません。
最初は物珍しさも手伝って、色々な中華料理や地元料理を試しますが、中国に越してきて1か月もすると、どれも同じ味のように感じてきて、食べ飽きてしまいます。
「食べ飽きた」と言いたいときの中国語
例文1:「我 吃腻了 这个 炒饭。」
(wo3 chi1ni4le zhe4ge chao3fan4)
「ウオ チーニーラ ジェガ チャオファン。」
意味:「このチャーハン食べ飽きちゃった。」
単語説明
「吃(chi1/チー)」は、「食べる」という意味の動詞。
「腻」(ni4/ニー)」は、「飽き飽きする」「うんざりだ」の意味。
解説:「吃腻(chi1ni4/チーニー)」で、「食べ飽きる」の意味。
「炒饭(chao3fan4/チャオファン)」は、「チャーハン」の意味。
解説:「炒饭」は、発音に注意。
正しくは、「chao3fan4」ですが、声調が乱れて「chao1fan2」と発音すると、「ずば抜けた」という意味の「超凡」という別の単語になってしまいますからね。
例文2:「我们 吃够了 辣 的 味道。」
(wo3men chi1gou4le la4 de wei4dao4)
「ウオメン チーゴウラ ラー ダ ウェイダオ。」
意味:「私たちは、辛い味付けに飽きてしまいました。」
単語説明
「够(gou4/ゴウ)」は、「飽きる」という意味の動詞。
解説:「吃够了」で、「食べ飽きる」の意味。
「辣(la4/ラ―)」は、「(味付けが)辛い」の意味。
「味道(wei4dao4/ウェイダオ)」は、「味」の意味。
中国は住んでいる地方によっては、どの料理も辛いものばかり。
その地方の中国人は、辛くないと美味しくないという味覚の方が多いです。
そういう町では、見た目は普通なのに実は激辛料理というものもあるので、外でご飯を食べるときは注意が必要です。
「吃够了」に関する注意点
友人宅でお食事をお腹いっぱい食べたあと、「もう十分頂きました」といいますよね。
例文2の「吃够了」は、見た感じは「十分に食べました」の意味にも見えるので、「もうお腹パンパンです」「十分頂きました」と言いたいときに使ってしまう方も見受けられます。
しかし、「吃够了」は「食べ飽きた」の意味にしかなりません。
友人の料理を「食べ飽きた」なんていったら変な顔をされますから、勘違いに要注意です!
「お腹いっぱい」と言いたいときは、「吃够了」ではなくて、「吃饱了(chi1bao3le/チーバオラ)」と表現しましょう。
日本から中国に引っ越すとき、クローゼットやタンスの洋服全部を持っていけるわけではないですよね。
よく使う洋服を選んで、使用頻度の低めのものは日本の家に置いていくかと思います。
必然的に、中国生活では手持ちの洋服の数が限られてきて、ヘビーローテーションで着るため、どうしても服に飽きてきてしまいます。
「この洋服に飽きた」の中国語
例文3:「我 已经 穿够了 这 件 衣服。」
(wo3 yi3jing chuan1gou4le zhe4 jian4 yi1fu)
「ウオ イージン チュアンゴウラ ジェ ジエン イーフ。」
意味:「この洋服着るの、もう飽きちゃった。」
単語説明
「已经(yi3jing/イージン)」は、「もう」「既に」の意味。
「穿(chuan1/チュアン)」は、「(洋服を)着る」という意味の動詞。
「穿够了」で、「(ある洋服を)着るのに飽きた」の意味。
解説:「穿够了」は直訳では、「十分に着た」ですが、これが転じて「着るのに飽きた」になっています。
「件(jian4/ジエン)」は、洋服を数えるときに使う「量詞」。
解説:日本語では、洋服を一着、二着と数える「着」に相当する単語。
「飽きる」という意味の「腻(ni4/二―)」と「够(gou4/ゴウ)」は、「腻+動詞」「够+動詞」で、色々な「飽きる」を表現できます。
「看腻了(kan4gou4le/カン二―ラ)」は、「見飽きた」。
「听腻了(ting1ni4le/ティンニーラ)」は、「聞き飽きた」「聞くのにうんざりした」。
「学够了(xue2gou4le/シュエゴウラ)」は、「勉強に飽きた」「勉強に嫌気がさす」。
「住够了(zhu4gou4le/ジューゴウラ)」は、「住み飽きた」。
などなどです。
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