中国で部屋を借りようと思っても、日本の賃貸物件との質の差を比べてしまい、もう少しよい物件があるのではと感じ、決断できないケースが出てきます。
そんなときはちょっと考えてから、改めて不動産屋さんに連絡しましょう。
不動産屋さんの連絡先をもらうフレーズ
例文1:「可以 给 我 你的 名片 吗?」
(ke3yi3 gei3wo3 ni3de ming2pian4 ma)
「クーイー ゲイ ウオ ニーダ ミンピエン マ?」
意味:「あなたの名刺をいただけますか?」
単語説明
「给我〜〜(gei3 wo3/ゲイウオ)」で、「私に〜〜をくれる」の意味。
「名片(ming2pian4/ミンピエン)」は、「名刺」の意味。
解説:「名片」の代わりに「号码(hao4ma3/ハオマー)」とも言えます。
「号码」は、「(電話)番号」という意味なので、どちらの単語を使っても「名刺」をくれます。
もらった名刺には、お世話になった日付、見に行ったマンション名と部屋の号室などを書いて、家が決まるまでは保管しておきましょう。
内覧のあと、不動産屋さんの事務所に戻ると、その段階でこちらの名前や電話番号の記入を求められます。
その日以降、希望した条件に近い別の物件が出てくると、不動産屋さんが電話をくれるようになります。
家探し中に、あちこちの不動産屋さんの名刺をもらうので、名刺に覚書きを書いておかないと、(当たり前ですが中国語で)電話をもらったときに、思い出せずに焦ることになりますので。
色々見たあとに、ここに決めようという物件に出会えたら、マンション管理費の値段も尋ねるとよいでしょう。
管理費を尋ねるフレーズ
例文2:「物管费 是 多少 钱?」
(wu4guan3fei4 shi4 duo1shao qian2)
「ウーグアンフェイ シー ドゥオーシャオチエン?」
意味:「管理費はいくらですか?」
単語説明
「物管费(wu4guan3fei4/ウーグアンフェイ)」は、「(マンションの)管理費」の意味。
解説:日本語の「管理費」を中国語読みして尋ねても、相手には意味が通じないので、管理費を尋ねるさいは上記の単語を使って下さい。
管理費を答えるフレーズ
例文3:「一平方,两块钱。」
(yi1 ping2fang1, liang3 kuai4qian2)
「イ ピンファン、リャン クアイ チエン」
意味:「1平米(1u)あたり、2元です。」
単語説明
「平方(ping2fang1/ピンファン)」は、「平米」「u」の意味。
解説:「平方」の代わりに「平方米(ping2fang1mi3/ピンファンミー)」でも同じ意味。
ちなみに「米」は、「メートル」という意味なので、「平方米」は「平方メートル」です。
中国のマンション管理費は、純粋に「部屋の広さ×一定の値段」です。
例えば、100u×2元=200元(2600円ほど)という感じの計算なので、広々したマンションを借りると、毎月の管理費もそれなりにかかりますね。
エレベーター付きのマンションは、無しのマンションの4倍程度の管理費がかかるので、その辺も判断材料になります。
日本で、エレベーター無しは、5階建ての団地が主流だと思うのですが、中国ではエレベーター無しの場合7階建てが一般的です。
マンションの賃貸契約に必要なフレーズ
例文4:「我 想 租 这个 房子。」
(wo3 xiang3 zu1 zhe4ge fang2zi)
「ウオ シャン ズー ジェガ ファンズ。」
意味:「この部屋を借りたいです。」
単語説明
「租(zu1/ズー)」は、「賃貸する」「(お金を払って)借りる」という動詞。
気に入った物件は、手付金をその日に払って、仮契約をして押えてしまいましょう。
人気のマンションの賃貸物件は、動きが日本よりも早いように感じます。
情報が出たその日に、借り手が決ってしまうことも多いため、悠長に構えていると、あっという間に無くなってしまいます。
手付金の額を尋ねる中国語
例文5:「押金 是 多少钱?」
(ya1jin1 shi4 duo1shao qian2)
「ヤージン シー ドゥオーシャオ チエン?」
意味:「手付金はいくらですか?」
単語説明
「押金(ya1jin1/ヤージン)」は、「手付金」「保証金」「敷金」の意味。
解説:同じ単語「押金」が、「仮予約の手付金」という意味にもなれば「本契約の敷金」の意味にもなります。
手付金の標準的な額は「一か月分の家賃額」ですが、不動産屋さんによっては「今持っている額でいいよ」と、臨機応変な対応をしてくれることもありますよ。
無事に、そのまま契約が成立すると、手付金が敷金に充当されます。
手付金を払うときって、相手が中国の方なだけに「あとで契約成立しなかったときに、お金返ってくるかな〜?」と、心配すると思うんですよね。
でも、手付を払うと領収書を作ってくれますし、その後、大家さんの都合でキャンセルになる場合は、手付金は全額戻ってきます。
私が家を借りるとき、手付金を払ったあとに、大家さんが別の人に貸すことにしてしまったことがありましたが、手付は無事に戻ってきました。
手付金を払ったあと、不動産屋さんが大家さんに連絡を取ってくれて、契約書を交わす日付の相談になります。
日本でアパートを借りるときは、大家さんにお会いしなくても契約出来ますが、中国では不動産屋さん、大家さん、自分の3者が顔を合わせての本契約手続きになるんですね。
それで、手付金を払った当日に、たまたま大家さんの都合がよければ、その日のうちに一気に本契約ですが、たいていは後日改めての契約です。
この段階で、本契約の日に、総額でいくら必要かも事前に確認しましょう。
総額を尋ねる中国語
例文6:「签 合同 的 时候,一共 需要 多少 钱?」
(qian1 he2tong2 de shi2hou ,yi2gong4 xu1yao4 duo1shao qian)
「チエン フートン ダ シーホウ、イーゴン シューヤオ ドゥオーシャオ チエン?」
意味:「契約のさい、合わせていくら必要ですか?」
単語説明
「签(qian1/チエン)」は、「署名する」の意味の動詞。
「合同( he2tong/フートン)」で、「契約」の意味。
「签 合同」で、「契約をする」の意味。
解説:「签 合同」の代わりに、「订契约(ding4 qi4yue1/ディンチーユエ)」でも「契約を交わす」の意味になりますが、「签 合同」が使われることの方が多いです。
「一共(yi2gong4/イーゴン)」は、「合計で」「合わせて」の意味。
「需要(xu1yao4/シューヤオ)」は、「必要とする」という意味の動詞。
日本と中国の初期費用総額の違い
日本ですと、アパートを借りるときの初期費用は礼金、敷金、仲介手数料、当月家賃前納で合計4、5カ月分程度の家賃で足りるかと思います。
でも、中国でマンションを借りるときは、家賃1年分前払いが基本で、ごくたまに半年分の前納で貸してもよいという大家さんがおられます。
これに加えて、日本と同じく不動産屋さんの仲介手数料が1ヶ月分。
さらに、日本とは違って、大家さんに払う敷金が最低1カ月分、家具家電付きの部屋ですと家賃の3カ月分程度必要なこともあります。
最後に、マンション管理費(物管费)、ごみ処理費等の諸費用も、一年分前払いなので、これもそれなりにかかりますね。
合わせて、最低でも14カ月分の家賃以上の金額が一括で必要です。
初期費用の全額を契約当日に銀行で引き出して揃えればよいと考えていると、間に合わないので注意して下さい。
中国銀行(中国国営の大手銀行)で日本円の現金を中国元に両替する際、1日あたり5000ドル相当額(およそ40万円)までしか、両替に応じてくれません。
新生銀行のカードで、ATMから中国元を引き出すのにも、1日当たりの上限額が決まっていて、1年分の家賃相当額は1日では下ろせないので、早めに揃えるようにしましょう。
さて、いよいよマンションの契約当日ですね。
貸契約書作成のさいの中国語
例文7:「有 身份证 吗?」
(you3 shen1fen zheng4 ma)
「ヨウ シェンフェンジェン マ?」
意味:「身分証ありますか?」
単語説明
「身份证(shen1fenzheng4/シェンフェンジェン)」は、「身分証」の意味。
解説:契約の際は身分証として、パスポートを持参しましょう。
最初から「护照(hu4zhao4/フージャオ)」つまり「パスポート」はありますかと聞かれる場合もあります。
例文8:「在 这里 签 你的 名字。」
(zai4 zhe4li qian1 ni3de ming2zi)
「ザイ ジェリ チエン ニーダ ミンズ。」
意味:「ここに署名をしてください。」
単語説明
「签(qian1/チエン)」は、「署名する」「サインする」という動詞。
解説:自分でつけた中国名を普段は使っている方もおられますが、契約書には、パスポートに記載されている本名を記入しましょう。
契約書には、大家さんの身分証の番号や電話番号も記載されますが、不動産屋さんが汚い字で書きなぐるように書くので、ただの数字なのに判読不能の場合も多いです。
のちのち困るので、番号はきちんと確認して自分でも控えておきましょう。
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