中国では、口からツバを飛ばしながら怒鳴り合いをしたり、頭に血がのぼって、取っ組み合いのけんかをしたりしている40代,50代のおじさんやおばさんを、よく見かけます
あるとき、ウオールマート(アメリカの大手スーパー)の入り口で、人目もはばからずに延々と店員に罵声を浴びせ続けて、若い女の子の店員を泣かせていたおばさんに遭遇しました。
クレームの途中からしか見ていないので、細かい理由は分かりませんでしたが、「そんなに怒鳴らなくてもいいのに。」と思い、店員さんに同情しました。
なんで40代、50代の方で怒りっぽい方が多いのか、最初は不思議だったのですが、この世代の方は、多感な学生時代にあまりちゃんとした教育を受けられずに、社会人になってしまった方が多いのが原因なのかな〜、と今は思っています。
そんなわけで、サービス業の中国人の友人に尋ねると、みんな必ずと言っていいほど、「どなり散らす凶暴な客に遭遇したことがある、あのときは本当に大変だった」と話してくれます。
さて、クレーマーに遭遇して、または他の理由でがっかりしている友人を慰める表現を考えてみましょう。
落ち込んでいる人を慰める表現
例文1:「别 灰心。」
(bie2 hui1xin1)
「ビエ ホイシン。」
意味:「気落ちしないで。」
単語説明
「别(bie2/ビエ)」は、「别+動詞」で「(動詞)をする必要が無い」の意味。
解説:「别」は、「不要(bu2yao4/ブヤオ)」とほぼ同じ意味なので、置き換え可能です。
「灰心(hui1xin1/ホイシン)」は、「がっかりする」「気落ちする」という意味の動詞。
例文2:「这 不是 你的 错。」
(zhe4 bu2shi4 ni3de cuo4)
「ジェ ブシー ニーダ ツオ。」
意味:「これはあなたのせいじゃないですよ。」
単語説明
「不是〜〜(bu2shi4/ブシー)」は、「〜〜ではない。」の意味で、英語の「isn’t」「aren’t」などの「be動詞の否定形」に相当。
「错(cuo4/ツオ)」は、「間違い」「ミス」の意味。
解説:「錯覚」の「錯」とよく似た漢字ですが、部首が異なりますのでご注意ください。
「你的 错(ni3de cuo4/ニーダ ツオ)」は、「あなたのミス」の意味。
中国のモンスタークレイマーが怒鳴っている場面で、日本と違っていて面白いのは、怒鳴られている店員も、お客さんに負けずに大声で言い返して、壮大な口げんかになってしまうという点です。
日本だったら、お客さんがそれ以上怒りださないように、何はともあれ謝罪して場を収めようとすると思うのですが、日本と中国ではクレーム対応の方法もまるで違っていて面白いですね。
言い返していた店員も、その後で泣いていたりするので、言い返してはいるもののモンスタークレイマーに怒鳴られて、やっぱり傷ついているようなので、例文1,2を使って慰めてあげて下さいね。
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