中国でタクシーに乗らなければ行けなくなると、かなり緊張します。
ぼったくられたらどうしようとか、自分の中国語でちゃんと通じるだろうかとか、目的地にちゃんと着けるだろうかとか、日本のタクシーではあまり感じない余分の緊張感があるんですよね。
中国の空港で、タクシー待ちの長〜い行列に並んでいると、こちらは列に並んでいるのに、横からどんどん割り込まれ、いつまでたっても自分の順番が回ってこないなんてこともあります。
やっと順番が回ってきて、タクシーに乗り込もうとした瞬間に、別の中国人にずるこみをされて乗りこまれてしまう!なんてことも、当たり前のように起こります
中国でタクシー待ちに並んでいるときは、前の人と隙間を開けないようにしたり、列が前進したらボーっとせずにすぐに前進したりと、あっさり割り込まれないために、ある程度の緊張感をもっていないといけないので疲れますね。
中国でぼったくりタクシーに、うっかり引っかからないために出来ることがあります。
空港に到着して、スーツケースを受け取ってゴロゴロ転がしながら、空港の到着ロビーに出た瞬間から、無認可タクシーのドライバーの方たちが、ひっきりなしに声をかけてくるのですが、すべて無視して正式なタクシープールまでわき目も振らず真っすぐ歩きましょう。
空港の正規のタクシープールには、無認可タクシー(ぼったくりタクシー)は乗り付けることが出来ないので、長い行列がしんどくてもタクシープールのタクシーを利用しましょう。
このように日本とは色々と勝手が違う、中国のタクシーですが、無事に目的地に到着するために必要な中国語はあまり多くありません。
タクシーに乗るときに必要な中国語
1、「你 要 去 哪里?」
(ni3 yao3 qu4 na3li?)
「ニー ヤオ チュー ナーリ?」
意味:「どちらまで行きますか?」
単語説明
「要(yao4)」は「必要とする」という動詞。
「去(qu4)」は「行く」という動詞、日本語の「去る」と同じ漢字だが、意味は異なる。
「要 去 〇〇(yao3 qu4〇〇/ヤオ チュー〇〇)」で「〇〇まで行く必要がある」
「哪里(na3li/ナーリ)」は「どこ」
解説:「哪里(na3li)」と「那里(na4li)」は、よく似ていますが部首の「くちへん」があるかないかで、意味も声調も違うので注意が必要。
「那里(na4li/ナーリ)」は「あそこ」もしくは「そこ」の意味。
運転手さんの「你 要 去 哪里?」がしっかり聞き取れなくても、大丈夫ですよ。
最低限、「哪里(na3li/ナーリ)」つまり、「どこ(まで)」が聞こえれば「目的地」を聞かれているのは、推測できますもんね。
2、「我 要 去 这里。」
(wo3 yao4 qu4 zhe4li。)
「ウオ ヤオ チュー ジェリ。」
意味:「ここまで、行ってください。」
単語説明
「这里(zhe4li/ジェリ)」は「ここ」「こちら」の意味。
解説:この一言はとっても便利。
中国語で目的地をいっても通じるか不安なとき、目的地の名前をドライバーに見せながら、このフレーズを言えばOKです。
「我 要 去 这里。」の「这里(zhe4li/ジェリ)」を、「あなたの目的地」に置き換えても、もちろん大丈夫。
3、「我 要 去 〇〇酒店」
(wo3 yao4 qu4 〇〇jiu3dian4)
「ウオ ヤオ チュー 〇〇ジョウディエン」
意味:「〇〇ホテルまで、行ってください」
単語説明
「酒店(jiu3dian4/ジョウディエン)」は「ホテル」の意味で、酒屋さんではありません。
中国のタクシーに乗って困るのが、タクシードライバーの方の多くが、おおまかにしか道を知らず、細かな目的地やホテル名を告げても、場所が伝わらないことがとても多いこと。
私は、空港から15分ほどの距離に住んでいたころ、自宅のマンション名や付近の幹線道路名を伝えても、ドライバーさんがまるで分かってくれず、困ったことがあります。
うちのマンションの付近の目印になりそうな建物も説明しても、一向に場所を分かってもらえません。
地図を見せればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、そのタクシードライバーの方は地図が読めませんでした(ほとんどのタクシードライバーの方が、地図が苦手です)。
結局、うちから5分ほどの距離にある、有名な市場の名前を伝えたら分かってくださり、ことなきを得ました
中国でタクシーに乗るときは、目的地を伝えても伝わらない場合に備えて、目的地付近の誰でも知っている有名な目印や地名を、2,3個は伝えられるようにしてあると安心ですよ。
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